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  • 執筆者の写真Admin

【第4話】ゲストハウスを開くまでのお話

更新日:2019年11月20日

無事「物件見つからないクライシス」を脱した私たち。

かねてからゲストハウスも結婚式と同様「みんなでつくる」をテーマにしていきたいと思っておりました(結婚式に関してのお話はこちら)。


「ゲストハウス」という未知の領域に踏み入れようという私たちには、どうしても助っ人が必要でした。そこで一番はじめに思い浮かんだのが「王子」の存在。

王子とは直島の古民家再生のボランティアを一緒にした仲で、その後も何かと私たち主催のイベントに顔を出してくれていました。

そんな王子の本職は「建築士&空間デザイナー」。私たちのゲストハウスを相談するには王子しかいないと連絡をし、快くOKをもらったのでした。ありがとう、王子(←王子言いたいだけ)。


そんな敏腕デザイナーである王子と共に物件の見学へ行ったのが2019年2月のこと。

雪がちらほら舞う季節でした。

まだ人が住んでいるからと、さっと中を見させてもらい、そこから得たわずかな情報と図面をもとにブレスト会議。まだまだ言語化できていない私たちの思いを汲み取り、王子がデザインを上げてくれたのでした。


でも正直「建物というハコを扱うって難しい」とも感じてます。

それは、聞いたことも考えたこともない専門領域と用語に対してというよりも、むしろ「間違えられない一発勝負」への緊張感からくるものです。

家を建てるなんて(今回はリノベだけど)人生で1回あるかないか。すべてが初めてで、そしてきっと最後の作業になるわけです。これってなんだか結婚式と似ているなと。


しかし莫大なお金をかけて取り組む人生の一大イベントにも関わらず、何もかもが分かりづらい。施主が勉強しなければいけない部分と、施工者が分かりやすくしなければならない部分の棲み分けができていない。だから、施主も施工者も難しいことを考えなくて済む「○○ホーム」のようなパッケージ化されたインスタントな家が増えていく。これもウエディング業界の構造と全く同じです。


いろんな選択肢があっていいと思います。でもだからこそ「丁寧につくりたい」という層のニーズも抑えて欲しいなと思ってしまう。結婚式と違って想像も予測もしづらい「建築」という分野を前に、少しぐったりしかけたのも本音です。


だけどここ須賀川でもそんな建築業界の “当たり前”に疑問をもっている若手がいたり、王子のように有志で協力してくれる神のような存在があったりするから、私たちはなんとかここまでやってこれているのだと思います。


「みんなでつくる」


簡単なひらがなの羅列だけれども全く簡単ではないその作業に、立ち向かっているnowa days.


to be continued...



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