このまえ新宿を歩きながら、ふと思った。
世の中はすべて"バランス"でできている、ということ。
これはずっと、震災を経てからの生活を通して感じていたことなのだけど、
でも突然に、なぜか歩きながら言葉が浮かんできたので、書き留めておく時期なのかもしれない。
これまでわたしは、なぜか「ものごとの狭間」にいることが多かった。
人間関係や異なる言語間でのやりとり、違うタイプのコミュニティの間など、「何かと何かの間に立って取り持つ」という役回りを、知らず知らずのうちに請け負っていたことが多かったのだ。
そしてそんな”狭間”のわたし目線を通して思うのが、ものごとってすべて「バランス」なんだな、ってこと。
例えば世の中でいう「二項対立」っていう構造も、両極端なようでいて、実はお互いに強く関わり合っているんじゃないかと。ものごとをバランスで考えると、ひとつの要素が突出してしまったら、そのバランスを取り戻すためには、全く逆の要素で引っ張り戻すしかない。これって自然なことだし、だから「二項対立」という現象が起こるのも当たり前といえば当たり前。
でもここでもう一歩踏み込んで考えたいのが、じゃあ、いま対立しているように見える関係性って、どうして出来上がったのかなってこと。
極端に見える主義主張って「んなこと考えるなんて、アホやな」と一笑しておわり、となりがちだけど、実はその極端さを生んだ反対側に原因が潜んでいる場合だってあるんじゃないかと。
笑ってたけど、実は気づかないうちに自分もその原因の一部だった、なんてことだってなくはない。と思うのだ。
そう考えると、全く自分と関係ないように見えるモノゴトでも、実は知らないうちに関わってるのかな…なーんて思えてきて、世の中の見方が変わるというか、視点が変わるというか。今まで「理解できない」で終わらせていたことに、少しだけ近づけるような気もする。
なんでこんなこと考えるかって、やっぱりそれはわたしの中に「みんな仲良くできたないいなー」という夢見がちな平和願望あるからだと思う。
特に仲の良い人たちや近しいコミュニティでのいさかいって起こりがちで、その度に切ない思いを募らせてきたので、「あーめんどくさい、みんな仲良くなっちゃえYO!」という気持ちが根本にあるのだろう。狭間気質の思考回路がね。
うん・・・なんだか上手く言えないけれど、
つまりモノゴトはみんな「バランス」だ、ということです。
少なくとも、そう思いたい。
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