テレワーク2日目。
わたしは思いました。
「やばい。仕事がない」
テレワーク体験なのに、「ワーク」がない。
・・・まずい、これではただのテレ体験になってしまう。
そして、考えました。
「よし、郡山を知ろう」
だってほら、テレワークって言ってもワークだけするだけじゃないし地域のこととかも知りたいし美味しいお店とか?なんなら歴史とかも知りたいし、ね、ね!全然遊びじゃないんだからねっ!!
ということでDAY2の今回は「郡山について知ってみよう!」で張り切ってレポートしていこうと思います。
郡山には歴史がない?!
新しい土地に赴くたびに、ついつい聞いてしまうこの質問。
「ここってどんなころですか?歴史は?人柄は?」
そして郡山の場合、返ってくる回答のうち8割方が、
「郡山は、なんもないからねえ」
というもの。
曰く、
「お店も、東京みたいにはないしねえ」
「歴史は “安積開拓” くらいでねえ、新しい街だからねえ」
・・・そうなんだ。
たしかに東京と比べたらお店の数は少ないし(というか東京より多い都市はないし)、
歴史も「先の戦争=応仁の乱」という京都に比べたら浅いかもしれない。
でも、そこは福島が誇る商業都市。きっと何かあるはず…というかあってほしい。
地元の人には近すぎてもはや「空気」みたいになっているかもしれない郡山の歴史を、少し訪ねてみたいと思います。
開拓精神は1800年前から!?「安積国造神社」
まず向かったのは、郡山の市街中心地区にある「安積国造神社」。
この神社、実は郡山エリアが開拓されていく一番はじめの拠点となった場所のようです。
その開拓、はじまったのは成務天皇5年のことだとか。
西暦にすると135年。大化の改新がたしか645年で、平安京に遷都されたのが794年だから・・・めちゃめちゃ歴史あるじゃあないですか。応仁の乱にいたっては1467年だから、それよりまったくもって全然古い。
ちなみにその歴史が安積国造神社のHPで紹介されています。
それによると、西暦135年に安芸国(現在の広島県あたり)から安積に派遣された比止禰命(ひとねのみこと)が、郡山一帯を開拓していったとのこと。
ちなみにこの安積国造神社、現在の場所に移される前には赤木町と呼ばれるエリアにあったそうで、今でもその場所には「赤木神社」が建っています。参拝も可能。
佇まいに癒やされる「こおりやま文学の森資料館」
次に向かったのは「こおりやま文学の森資料館」。
せわしなく車が行き交う交差点の角にあって、ひっそりと、でも品のいい佇まいが目を引きます。
中には郡山ゆかりの文人たちの紹介展示がされており、音声ガイダンスも無料で貸してもらえます。
平日だからか人もまばらで、ゆっくり見て回ることができました。
滞在時間なんと2時間。都会では味わえない満喫感です 笑。
福島一の湖「猪苗代湖」から水を引く、いわゆる「安積開拓」の事業がスタートしたのが明治11年。資料館ではこれ以降の文人の活躍が目立って紹介されており、開拓が文化へもたらした影響力をうかがい知ることができます。
安積開拓がもたらした郡山の文明開化、といったところでしょうか。
ちなみに、小説家、俳人などマルチな才能で知られる久米正雄(1891-1852)も郡山に縁のある人物。晩年彼が暮らした鎌倉の邸宅を移築したものが、資料館の隣にあります。
写真撮影OKとのことで、さっそくパシャリ。
す、すてき・・・。
なにこの品あふれる部屋・・・。洋館好きにとっては至福の空間です。
「郡山=文学」というイメージはあまりありませんでしたが、知ってみると文学界の変遷も郡山の歴史と密接に関わっていておもしろい。
「商の街」として知られる郡山ですが、その文学的素地もたっぷりと感じられます。
ローカルな酒と人に出会える!「local snack SHOKU × SHOKU FUKUSHIMA」
新しい土地に滞在するとき、一番アンテナを張って探すのが「地元のおもしろい人が集まる場所」。個性的な人が集まる場所には同時におもしろい地元ネタも集まるものです。
そんな「ローカル情報のハブ」を今回の郡山滞在で挙げるとしたら、間違いなくここ!
この店のあるエリアは「お堂の前」と書いて「堂前(どうまえ)」と呼ばれており、その名の通り「如法寺(にょほうじ)」というお寺がこのエリアのシンボルとなっています。
この界隈はひと昔前まで郡山でも最も賑わいのある歓楽街で、40年ほど前までは芸子さんもいたとかいないとか。
昔のように、とまでは言えないかもしれませんが、スナックや飲み屋が多く点在し、今でもその名残を感じさせます。
そんな歓楽街の中にある「local snack SHOKU x SHOKU FUKUSHIMA」は、“スナック”と銘打ってはいるものの普通のスナックとは一線を画す店。
オーナー夫妻が厳選した福島の地酒が、なんと時間制限付きで「飲み放題」で、しかも料理の素材もほぼ福島県産のものを使用しているという徹底した「福島推し」なのです。
つまりは「地のものを美味しくいただける」スナック、“local snack”というのがこの店のコンセプト。
そしてSHOKU SHOKUの最大の魅力が、オーナーである小笠原夫妻と、この二人に魅せられて集まってくる個性的なお客様方。
ひとりぽつんと郡山に降り立ったわたしですが、このローカルスナックのおかげで温かい地元の夜を過ごすことができました。ぬくもりのある思い出プライスレス。
おわりに。
ということで、「郡山を知ろう!」でお送りしたDAY2企画、いかがでしたでしょうか?
テレワークと言っても「ワーク」だけでは成り立たないもの。
今回の郡山まち歩きでは、「商の街こおりやま」や「交通のハブ」以外の新たな側面も知れて、郡山との心の距離がちょっぴり近づいたような・・・。
少なくとも「人との出会い」がまた来たくなる気持ちを生むのは間違いない!
名残惜しいですが、残すところあと1日・・・最終回に続きます!
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